コラム

棉を紡ぎながら

  • 知的障害者授産施設(通所)大田区立くすのき園

    2016-12-13|

    3年目となった「くすのき園」での栽培は今年が最も良く収穫出来ております!続けていると良いことありますよね。。

     

    割り箸スピンドルをカッターナイフで量産しワークショップをしていたお店時代に、ふと思い立ちました。木工に長けている福祉作業所を探して相談してみよう。糸を紡ぐためのスピンドル制作が何らかの役に立つのならどんなに素敵なことだろうと思いました。しかし探して見るとなかなか無いもので、東京にある作業所全てを調べて何とか見つけたのが大田区にある「くすのき園」でした。お店のあった世田谷区内に一箇所も無かったのは意外でした。木工機械は危ないせいもあるのでしょうね。

     

    早速怪しまれながらもアポを取り自作スピンドルを持参し説明に伺いました。でも自分のことを説明するのが結構難しく、、和綿を育て紡ぎながら考えるカフェバーです。うん、かなり攻めてますよね。

     

    自作スピンドルをまじまじ見て頂き、カッターでの加工を少し褒められ照れたりしながら和綿にも興味頂きました。そして何と園内で和綿栽培もやってみたいとのこと!農地も探していたのでとても嬉しかったです。その場所は施設の中庭ということで一聞耳触りは良いのですが、最近まで東京電力の鉄塔が立っていた場所で(施設の中庭になぜ鉄塔が?)これまでに農作物栽培をしたことがないスペースでした。かなり固く乾いた感じです。。うーん、このままだと芽出ないかな、、土が分解されないことにはアレだな、ということで早速駒沢公園に電話をして腐葉土を頂きに施設の車も出して頂きました。利用者さんたちも来てくれて持参した土嚢袋にカブトムシの幼虫ごと腐葉土を詰めました。そしてそのまま中庭にまぶしてみたのでした。鍬を振り上げガシガシ行きます、暑いので上半身裸で作業していたのですがこれはマズかったです。真似するから辞めてくれと。行政というのを忘れてました。。

     

    こんな感じでくすのき園とTokyoCottonVillageのコラボレーションは始まりました。初年度は残念ながら背も低くうまく育ちませんでした。どうしたら良いのか、土作りについても勉強が必要でした。2年目の種まき前には他の植物を植えて見たり、土壌の活性化などを考え根粒菌という単語も覚えました。。2年目の栽培も若干良いぐらいで飛躍的な進歩はありませんでした。。ヤヴァい、やる気無くされるかも、、正直ドキドキでしたが、園のお祭りや年忘れ会などにもお誘い頂き良くして頂きました。何としても良き3年目にしたい、強く思いましたが気合いは土には伝わりません。レンタル耕運機を借りることを提案しましたが予算を掛けるぐらいならやる意味がないようなことを言われ、カッケーなぁ、あとはやるしかない感じです。園の方々も地道に鍬で解してくれました。何とか結果を出したい気持ちが強かったのですが、そのうちそれもなるようになるや、に変わって行きました。やるだけやったらあとはお天道様のいう通り。

     

    そして今年度、3年間で一番良い収穫を迎えることが出来ました。20坪ぐらいでの栽培なのですが4キロぐらいにはなりそうです。あっ種が入った状態でね。。綿と種の比率はおよそ7:3と言われているので正味1キロちょっとの和綿が出来る見通しです。Tシャツにしておよそ4枚ぐらいでしょうか。とはいえ、和綿。ほとんどの日本人が触れたことのない在来の繊維質。

     

    今年度の収穫では何か創りたいと思っています。大切にメッセージ性のある事例にしたいです。

    3年目の記念として、そしてこれからためにも。来シーズンはもっと多くの方々にご参加頂けたら嬉しいです。