コラム

棉を紡ぎながら

  • カフェこやぎ

    2016-12-18|

    用賀のお店をクローズして半年、高円寺の先生のお店を借りて期間限定のコットンビレッジを行いました。今年1月のことです。「そのうち行こうと思ってたけどもう無かった」「最近知ったので残念」等々ありがたきお声をたくさん頂き「糸紡ぎカフェ@高円寺」を10日間だけやりました。期間中は遠方からも多くの方にお越し頂きました。

     

    ワークショップにご参加頂いた方の中には保育士さんがいらっしゃって、ワークショップ後に是非保育園でもやってほしいと言って頂きました。保育士さんたちを対象にしたワークショップはそれからすぐに行われ、保育園としてコットン栽培などを積極的に取り入れて頂きたいと言って頂きました。子供たちだけではなく「親子としての何か」を考える園長先生の姿勢が印象的でした。

     

    それが横浜の「カフェこやぎ」を紹介してくれた「くらき永田保育園」http://www.kurakids.ed.jp です。

     

    もともと梨園(なし園)だった敷地には農地のほかに民家を改装したカフェがあり、農地では保育園の給食になる野菜が無農薬で作られていたりします。園長先生からご紹介頂き和綿のことをお話しするととても興味を持って頂き是非使用してくださいとのことでした。こうしてありがたいご縁は繋がって行きました。

     

    今年が初年度、3月・4月と下見を重ね、ほとんど開墾から始めることになりました。伐採をその場で燃やして木灰にしたりワイルドで楽しい作業でした。土壌をアルカリ性にするために石灰を撒いたりするのですが木灰の方が本来は良いみたいです。ただし買うとすごい高いんです、木灰。ゆえに伐採した竹をその場で燃しちゃえみたいな。。バチバチ言いながら高く上がる火柱に、昔は家の前でよく焚き火してたよなぁ、さすがに今の東京では出来ないのでとても貴重で素敵な時間に思えました。

     

    それが良かったのか、結果ぐんぐん伸びちゃいました。これまで背が高くなったことがなかったので、すっかり見惚れて摘心するのを忘れていました、というか気も引けました、なんかかわいそうで。特に河内木綿は2メートルを超える勢い、蕾の重さで枝垂れ木綿となってしまいました。しかし枝垂れても例え折れたとしても繋がってさえいれば蕾は弾けるらしいです。葉の吸収力と自然の逞しさには驚かされます。ここでは会津木綿の他に三河、会津、伯州、茶棉、米綿の6種類を栽培しています。それぞれ特徴があり、伯州はより白く、三河と河内は蕾が大きく繊維も長いです。気候の違いで変わるコットンの特徴、当たり前ですがそれに気づくことが出来るのは手紡ぎをしているからだと思います。出来たら来期はもう1種類ぐらい増やしてみたいです。

     

    そして何より「カフェこやぎ」の畑は絵になります。竹林をバックにした和棉畑、敷地内で出来るBBQ、それでいて横浜市内。素晴らしい環境に恵まれたものです。来年1月の収穫を最後に2016年度は終了する予定です。そしてまた焚き火で木灰作りますかね。。ご興味頂き多くの方にご参加頂きたいと思います。